高濃度人工炭酸泉(ナノ炭酸泉)

 オリンピックには欠かせない、日本選手団の現地支援拠点となる「ハイパフォーマンスサポート・センター(HPSC)」には、選手たちに大好評の人工炭酸泉が導入されています。
 
今回の平昌五輪でも、選手たちの疲労回復に大いに活躍しています。
 

 

“炭酸泉”とは

 炭酸ガス(二酸化炭素)が溶け込んだお湯のことで、別名「ラムネのお風呂」とも言われています。
 日本の温泉法では、お湯1リットルに炭酸ガスが0.25g以上(250ppm)溶けたものが炭酸泉と定義されており、その中でも、1000ppm以上のものを高濃度炭酸泉と言います。炭酸泉は、濃度が高ければ高いほどその効果を発揮すると言われています。

 炭酸泉は、他の温泉には無い独自で明確な作用があることが医学的にも証明されており、病院をはじめとする医療機関において、人工炭酸泉が病気治療を目的に活用されています。
 さらに、介護施設や温浴施設、エステティックサロン、フィットネスクラブなどでも人工炭酸泉が導入され、美容や健康目的としても利用されています。

 人工炭酸泉とは、お湯にきれいな炭酸ガスだけを溶かした炭酸温水のことを言います。
 炭酸ガスの性質上、単純に高温のお湯に大量の炭酸ガスを溶け込ませることはできないため、高温水に炭酸ガスを溶かす特殊技術が開発され、人工的に高濃度炭酸泉を作り出す装置が誕生しました。

 当教室では、この高濃度人工炭酸泉(ナノ炭酸水製造装置)の体験、購入を希望される方に、販売店の紹介をしています。

 2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック競技大会で、メダル獲得が期待されるアスリートを重点的にサポートする試験的活動は、今後も様々な施行が行われますが、このスポーツに関する様々なケア・サポートの一つに炭酸泉が選ばれた理由はその効能にあります。

疲労回復と健康増進

 ナノ(1マイクロメートルの1000分の1の大きさ)化された炭酸ガスが、皮膚から入り込み、筋肉に吸収され、血管を拡張し、血流量を増加します。そのため疲労物質(乳酸)の体外への排出が促され、スポーツや肉体労働後の早期回復に効果が期待されます。

 リオ五輪以前では、アテネ五輪の強化合宿でシンクロナイズドスイミングの選手が使用した他、2006年のワールドカップで杯ジーコジャパンが宮崎合宿に導入、国立スポーツ科学センターがリハビリ室に採用。ロンドン五輪では、ウエイトリフティング 女子48kg級 銀メダリストの三宅 宏実選手が、「練習後の疲労回復に役立てています」とインタビューに応えるなど、国を代表するトップレベルのスポーツ選手には、すでに既知の存在となっています。

血流促進による効能

 皮膚より吸収された炭酸ガスが毛細血管の拡張作用を引き出して血流量が増加することにより血行が促進されます。
 この為、皮膚潰瘍の症状緩和や、糖尿病の血糖コントロール改善、床ずれの症状緩和、血行障害(高血圧・冷え性・肩凝り等)の改善等の効果があります。
(個人差あり)

自律神経への作用

 自律神経は交感神経と副交感神経からなる末梢神経の一つです。炭酸泉に入浴するとストレス社会で刺激されやすく、優位になりがちな交感神経をなだめて、副交感神経とのバランスを調整する効果がります。そのためリラクゼーション効果と睡眠の改善、痛みの緩和等の効能があります。
(個人差あり)

肌への効果

 炭酸泉は弱酸性(pH5)となっている為、肌にやさしく、肌の引締め効果が期待されています。
 昨今ではエステサロンなど美容分野でも注目を集め、洗髪用に炭酸水を使用することで頭皮とヘアケアの効果も注目されています。